こんにちは、あほろです。
本日は「正解はない!高配当株投資かインデックス投資か」と題しまして、私が実際に投資している銘柄・金額を、なぜそれに決めたのかの考えとともに、ご紹介したいと思います。
- つみたてNISAやiDeCoは上限までやったけど、まだ投資余力があるのでどこに投資したらいいのだろう?
- 高配当株投資に興味があるが勧めている人とやるべきでないという人といて迷う…
というお悩みに対して、お答え、、、、したいのはやまやまなのですが、これについては個人の目的、趣向、経済状況次第なので、正解がないというのが答えになってしまいます。ただそれではこの記事の意味がありませんので、両方に迷ったなかで決めた私個人としての判断基準と実際の購入銘柄を金額とともにご紹介したと思います。
私は仕事の関係で住んでいたメキシコで、現在の妻と出会い、結婚。今は日本で一緒に暮らしている普通のサラリーマンです。自己紹介については以下記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
投資歴については10年以上、個別株(自社株)を長期積立しコロナショック後の好調相場で高値売り切り。5百万円以上の利益を確定させ、現在は米国株中心のポートフォリオに組み替えて運用中です。
先に結論を申し上げますと、私は米国高配当株投資で決めかけていた(実際に一部購入済)のですが、最終的にはインデックス投資を選択しました。
その考えと実際に購入している銘柄をご紹介します。
注:あくまでも私個人の見解によるものです。また株式投資は元本割れのリスクを伴いますので、自己責任にてお願いします。当記事はある特定の銘柄の値上がりを保証するものではありません。
【重要】高配当株投資かインデックス投資か迷うその前に
まずはじめに、もし今回初めて株式投資を検討されている方がこの記事をご覧いただいているとしたら、まず下記記事をご一読のほどお願い致します。
この2つの投資で迷われる前に、必ずチェックして頂きたいことを記載しております。
簡単にまとめると以下になります。
- 投資を始める前に「生活防衛資金」の確保と「短中期で必要な現金確保の目処」をつけてておくこと
- 初心者には投資タイミングを図るのは難しいため「定額つみたて投資(ドルコスト平均法)」がおすすめ。税制優遇があるつみたてNISAを活用。
- おすすめの証券会社は楽天証券かSBI証券。投資対象は全米・S&P500か全世界株式
あくまでも
- 大原則「投資は生活防衛&必要資金を貯金した後の余剰資金で行う」
- まずは税制優遇(つみたてNISA)を活用し、老後資金(2千万円問題)を目処付
が完了した後、収入増や節約によりさらに余剰資金ができた場合のお話です。
高配当株投資とインデックス投資の比較
これについては有名投資系Youtuberやブロガーの皆さまがわかりやすい説明をしてくださっているので、詳細は避け、ここでは簡単に私の考えるメリット・デメリットをまとめます。
高配当株投資の特徴(メリット・デメリット)
※あくまでも優良な増配企業に十分な分散投資をしている前提です
- 配当金を使うことで日々の生活を少しづつ良くすることができる
- 配当金を受け取ることが目的なので、基本株式売却不要
- 配当金は”株価と比較し”安定しているため、市場暴落時も配当金の振れ幅が比較的小さい
- 株を売却しない限り、半永久的に配当金を受け取れるため、長生きリスクなし
- 増配により配当金が増えていく可能性あり。株価自体も上昇する可能性あり。(インカムゲインとキャピタルゲインの両取り)
- (国内株式の場合)配当控除で税金を取り戻せる:所得330万円以下なら税率20%→5%。リタイア後に有利
私の経験として「売りは買いより難しい」は真実だと実感しています。
「いつ売ったらいいのか」「もう少し待ったほうが高く売れるのでは」→待った結果、株価下落、なんてことは市場あるあるです。なので売却タイミング・市場動向を気にすることなく、一定額が配当金として受け取れることは非常に魅力的に感じております。これぞ真の「不労所得」ですね。
実際、個別株を売却するまで、約20万円/年以上配当金を受け取っており、だいぶ家計を助けてもらっていました。
- 資産拡大効率はインデックス投資に劣る(配当による利益確定+税金。高配当企業は成長企業より成熟企業)
- 「買い」のタイミングを図る必要がある
- 減配、継続的な株価下落による資産下落リスク
- (国内株式の場合)上記を避けるため優良かつ分散された銘柄選定+定期的な銘柄入替要 (米国株の場合、VYM・HDV・SPYDのような優良かつ分散されたETFあるため不要)
売却タイミングを計らなくて言い分、購入タイミングと銘柄選定(日本株の場合)が難しいのがネックですね。実際、今のコロナショック後の株式市場が好調なときは買うタイミングが難しい…。逆に暴落時にたくさん仕込めれば高い配当利回りを得ることができるので、如何に投資タイミングを図るか+その時にまとまったキャッシュを確保していられるかが鍵になります。
人生は資産総額を競うゲームではないので、他の投資よりもリターン総額は劣っていたとしても、資産形成期から投資の果実(配当金)を受取、それを使うことで人生を楽しくする、というのは一つの素晴らしい考え方ですね。
インデックス投資のメリット・デメリット
- 長期的に見れば資産拡大の最適解の一つ
- ドルコスト平均法による定額・定期積立なので買うタイミングを図る必要なし
- 「4%ルール」で資産の4%を毎年取り崩せば高確率で資産が枯渇することがない(むしろ増える可能性あり)
何も考えずに淡々と定期自動積立をしているだけで、長期的に見れば資産が拡大していくのは非常に魅力ですよね。それにもかかわらず、長期的にインデックス投資にリターンで勝てない投資がほとんど。
- 資産形成期は日々の生活はよくならない(あくまで資産上の含み益なのでそれは使えないお金)
- 長期投資完了し、いざ取り崩しはじめた直後に暴落した場合、資産枯渇リスクあり(長生きリスク)。定率売却の場合、株価の上下に受取額が変動
- コツコツと資産拡大してきたものを本当に機械的に切り崩していけるのか(いままでどんどん増えていた資産総額が、今度はどんどん減っていくことに耐えられるか)
個人的には一番のデメリットは判断の鈍る(難しいことを考えたくない)老後に、株価の状況に一喜一憂しながら、資産の切り崩しをコントロールしていくのはちょっとしんどいかな、と思いますね。
また最後の点は、(まだ)若い今なら、「そんなことない、普通に取り崩せるよ。お金使いたいし」と思ってしまいます。が、長年「お金を増やすこと」を目的にしてきて高齢者になった場合、価値観は凝り固まっていて、資産が減ることに恐怖を感じるってことは十分ありえそうです。現実として、今日本で一番貯金を溜め込んでいるのは高齢者ですし、その殆どが資産を使えず相続していますもんね。。。
インデックス投資を選択した理由と購入銘柄紹介
私がインデックス投資を選択した理由
上記のメリデメを踏まえ、なぜ当初計画していた高配当株投資ではなく、インデックス投資に決めたのか、私の考えをお伝えします。
私が当初高配当株投資に傾いていた理由は、まさにこのメリデメを考えたときに、自分には高配当株があっている、と思ったからです。
個別株を保有していた際、株価が低迷・下落しているときも「別に配当金あるから十分メリットあるわ」と普通に思え動じることはありませんでした。資産の最大化より、安定的なキャッシュフローに魅力を感じていたのです。実際に配当金に家計を助けられてもいたので、より高配当な株に切り替えてもっと配当金を受け取りたい!と思っていました。
米国株に興味を持ったのも、高配当企業は米国企業のほうが圧倒的に多い、と知ってからで、そこから米国株投資の勉強をし始めました。
ただ、私が忘れていたもうひとつの投資の大原則がありました。
投資を始める前に投資の目的と目標額を明確にすること
「どっちがいいか」ではなく、「なぜ投資をしたいのか」が抜けていた。
なぜなら、当時はまだ赤字会計のままで、まさに「お金は”今”あればあるほど嬉しい」状態。投資を始める前の準備ができていませんでした。
その後、家計を見直し、黒字化+生活防衛資金確保+”今”夫婦ふたりで気持ち的に豊かな生活を送るための費用も確保した上で、余剰資金を投資にまわすことができる状況になりました。
その上で改めて、「なんのために投資をするのか」考えてみました。
私の答えは
「大切な妻ともっと自由な時間を多く過ごしたい」
でした。
正直今の収入ベースの投資だけで早期にFIREできるとは思えませんし、今の本業も楽しいので今すぐやめたいとは思っていません。
ただ、60歳までサラリーマンとして働いて、妻と過ごせるのは週末とたまの大型連休のみ(どこも混雑のおまけ付き)
それは嫌だな、と思いました。
その上で投資の目的を「40台後半〜50台前半でサラリーマンを辞める選択肢を持つための手段の一つ」とし、目標金額を「退職時に6千万円以上の金融資産」としました。
したがって、
- 資産の最大化を目的とする(自分のリスク許容度の範囲で取れるリスクは取る)
- 資産形成期のキャッシュインは不要。「今を楽しむ」ためのお金は「所得UP」で賄う
- 老後資金はNISAで確保(見込み)。仮に他の資産が枯渇しても公的年金と合わせて、老後生活が破綻することはない
と考え、米国株インデックス投資を選択しました。
実際に私が現在購入している銘柄&金額紹介
最後に実際に私が現在購入している銘柄&つみたて金額を紹介します。
あくまでも上記目的を鑑みて、私個人が自己の責任において判断しているものですので、これがオススメ!とかこれはダメ!ということはありませんので、ご理解の程よろしくお願いします。
なお、下記積立銘柄のうち、厳密に言えば純粋な”インデックス投資(=広く分散された加重平均型の株価指数と連動したファンドに投資)”と呼べるものはS&P500だけです。他のものは分散が限定的だったり、レバレッジをかけたりしているのでアクティブ要素を含んでいるのは事実です。私個人のリスク許容度と投資目的、商品の中身を理解した上で、勝手に広義のインデックス投資としていますのでご注意ください。
銘柄 | 投資金額/月 | 概要・意図目的 |
---|---|---|
eMaxis Slim S&P500 | 5万円 | つみたてNISA 3.3万円。現在は初年度増額中(来年以降は特定口座で買い増し予定) |
楽天米国バランスファンド USA360 | 2万円 | 全米VTI+米国債先物レバレッジ。レバレッジを掛けた債権でどれだけ暴落時にマイルドになるのか身を持って知りたい |
VIG(ETF) | 約2万円 | 毎月1株定期購入。厳密にはインデックス投資ではないが、連続増配という言葉は魅力的。キャピタル・インカム両方狙える。現時点は配当は再投資予定。 |
iFree レバレッジNASDAQ100 | 10万円 | 資産形成を加速させるために2倍レバレッジを掛けたNASDAQ100インデックス投資。長期投資に耐えるリスク許容度ありと判断。上手く行かず長期的にもレバレッジなしに劣後するなら、退職を遅らせるだけ。当初は5万の予定だったが、以前持っていた個別株の売却でだいぶ利益を出すことができたため一部を増額にまわしている |
これに追加して暴落時買い増し用のキャッシュ(積立額の数年分)を貯金とは別にキープ中。
ETFであるVIGはSBI証券のETF自動買付設定をしているため、全て自動積立となっており、今は完全放置中。日々の株価にとらわれることなく、投資のことは忘れて、このブログに集中できているのが何より嬉しいですね。
リベ大生のくせに、インデックス投資と言いながら手数料の高い&リスクの高いアクティブ要素を含んでいるレバナス(レバレッジNASDAQ100)なんかに手を出しているのかーとのお声が聞こえてきそうなので(笑)、後日補足記事書きますね。(追記:書きました↓)
この銘柄選定にあたり、たくさんの本、ブログ、Youtubeを参考にさせていただきましたが、そのなかで特に参考になるYoutubeをいくつかご紹介させて頂きます。
■VIG
リベ大 【VIG】世界最強レベルの株式ETF。10年以上の連続増配米国株で構成【設定来リターン年8.93%】【株式投資編】
■USA360
投資塾【100万円が1億円!?】楽天米国レバレッジバランスファンド『前編』
風丸さん【超優良ファンド?!】USA360~楽天・米国レバレッジバランス・ファンド~徹底解説!
■レバレッジNASDAQ100
投資塾 NASDAQ100指数とレバレッジを15年間積立投資した結果
風丸さん【ちゃんと理解してる?】レバレッジNASDAQ100のリスクを解説!
リベ大はもちろん、他の投資系Youtuberと一線を画する分析力「投資塾」さん、レバナスの伝道師「風丸」さんを特に参考にさせて頂き、いつも楽しく動画を拝見しております
動画でも皆様注意喚起されていますが、直近の良い成績をベースに期待・シミュレーションしてしまうと、その通りに行かなかった場合(多分行かない)失望売りや他の投資に目移りしてしまいいちばん大切な長期積立継続ができなくなってしまいますので、十分にご注意ください。個人的には過去の長い期間の平均より少なめに見て丁度いいくらいだと思っています。
補足:債権や金投資は必要か?→私案「十分な現金を確保しているならば、資産形成期は不要」
また、値動きの動きをマイルドにするために債権や金は必要か?についてですが、私は「資産形成期には不要」と考えています。今回お伝えしたとおり、投資を始める前に、十分余裕資金を預金で持っていれば、何があっても売却しませんので、株価の上下は気になりません。上記の通りドルコスト平均法であれば資産形成期には暴落が何度があってくれたほうがトータルリターンは良くなりますので、淡々と積立を続ける(設定をいじらない)だけでOKと考えています。
※USA360 は米国債を含んでおりますが、USA360の値動き自体は株式同等のため、ここでは債権の定義から外しています。厳密にはアセットアロケーションの一部に債権を含んでいるとは言えます。
もちろん年齢が高くなり、ある程度目標資産が貯まってきたタイミングでは、守りの投資が必要になりますので債権や金の比率を高める必要はあると考えています。
なお、これはあくまでも「私の場合」であり、何十%も上下する株価の値動きがちょっとしんどいな、、、と思われる方は積立期間にも債権や金を混ぜて全体の資産の動きをマイルドにすることで、安心して積立を継続できるほうが大切なので、それもひとつの答えだと思います!
追記:22年の米国株は調整局面入りでのスタートですね。弱気相場における心構えを整理してみましたのでご参考まで。
まとめ
最後にまとめです。
- まずは投資を始める前に「家計管理・生活防衛資金の確保」+最初の投資は「つみたてNISAで老後資金の目処付」を
- 高配当株投資もインデックス投資もどちらもメリット・デメリットあり正解なし
- ただメリデメでだけで判断するのではなく、自身の「投資目的」を明確にし、それにあった投資手法を選択すること
- その上で投資余力とリスク許容度の範囲内で銘柄を自己の責任で決める(他人に決めてもらうものでも指摘されるものでもない。もちろん学びは必要)
なお、私の投資計画は今の収入をベースに15〜20年の貯蓄・投資計画を立てています。今後大きなライフステージの変化がなければ、これから収入を増やすことができた分は追加投資ではなく「夫婦のために使う」ことができます。
投資計画をしっかりと決めたことで、日々の生活を更に豊かにするために本業+副業を頑張るべし、と心に決めることもできました。
もちろん、ライフステージに変化があったり、サラリーマン人生が順調に行かなくなればその限りではない、あくまでも現時点の計画・目標に過ぎません。人生予定通りに行くわけではないのでこれがどう変わっていくかも楽しみです。軸はぶらさずに家計管理、積立投資を継続しながら、夫婦の日々の生活も楽しんでいきたいと思います。
皆様も一度ご自分の投資目的に立ち返っていただき、他の人との投資リターンを比較するのではなく、自分と家族のためだけの資産形成をブレずに継続していきたいですね。
以上!