こんにちは、あほろです。
この2年間の右肩上がりの相場から一転、最近の米国株、特にハイテク中心のNASDAQ100が不穏な空気ですよね。22年2月上旬時点で、21年末の直近高値からS&P500が約10%減、NASDAQ100が約15%減と”調整局面”入り。
追記:20年5月10日現在、下落は更に続き、直近最高値から約30%の下落となっています。
(Yahoo Financeより:https://finance.yahoo.com/quote/%5ENDX?p=%5ENDX)
21年末が上がりすぎたことの反動もあると思うので、大暴落!とまでは言えませんが、コロナショック後の金融緩和相場から株式投資を始めた方には、初めての弱気相場です。
特に最近人気のレバナスことNASDAQ100 2倍レバレッジへ投資を始めた方は40%以上の含み損を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
今回の記事が
- 口座の含み損を見るたびに不安&イライラ
- 下落相場が続くと言われているので一旦利確・損切りしたほうがいいのかな?
と心配になっておられる方の一助になれば幸いです。
なお、この記事で対象にしているのは「最近、長期(15年以上)目的で米国株のインデックス投資を始めた方」になります。
短期目的やアクティブ投資をされている方は対象にしておりませんのでご注意ください。
結論、長期目的の方は「気にせず積立継続!今は入金力を高めることに注力!」が私の意見です。
■自己紹介
私は仕事の関係で住んでいたメキシコで、現在の妻と出会い、結婚。今は日本で一緒に暮らしている普通のサラリーマンです。自己紹介については以下記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
私の投資経歴や実際の購入銘柄については下記記事をご参照ください。
なお、長期積立投資については個別株ではありますが、10年以上継続経験あり。その間50%を超える下落も2度経験しましたが、一切売却・積立変更せず、最終的には600万円近くの運用益(確定)を得ることが出来ました。今回の記事はその経験をもとに書いております。
長期目的の投資初心者が下落相場でやるべきこと3選
【Must】①積立継続!
相場の上げ下げは全く気にせず、積立を継続
以上です。
コレで終わってしまっては3選になりませんが(笑)、90%はこれに尽きます。長期投資において相場の上げ下げは「あって当たり前」です。
私を含め、インデックス投資を選択した方の多くは
- 相場を読んでトレードすることはできない
- ”長期的には”(米国)経済は右肩上がりで上昇していく
- ドルコスト平均法で市場平均を目指したい
からだったはず。下落相場で積立を一時停止してしまっては、「株価が高いときだけ購入」することになりますので市場平均にはなりません。
誤解を恐れずに言うと、ドルコスト平均法を用いたインデックス投資家にとって、投資初期に暴落&弱気相場がくることは「歓迎すべきこと」です。安い株価で多く購入することができるのですから。仮に15年後に20%の暴落が来ても、今の株価より高い、ってことになっているはずですので、投資初期に暴落がきてくれるのはありがたい。
株価が上昇しても下落しても、淡々とドルコとスト平均法で積み立てていく
これが長期インデックス投資でできることのほぼ全てです。
【Want】②買い増しルールの設定&徹底
資金に余裕のある方限定で良いですが、インデックス投資ではドルコスト平均法での積立に追加して、暴落時に買増をすることでトータルリターンを増やすことが期待できます。投資初期であればその効果はより高まります。
そのために、暴落時に備えて買増のための余剰資金の確保&買増のMyルールを決めておきましょう。
買増ルールは選択肢はいくつもありますので、ご自分にあったものを選択いただければいいと思いますが、私が参考にしているのはYoutuber投資塾ゆうさんの「マイナス5%ルール」。
”S&P500/NASDAQ100指数の金曜日の終値が先週末比で5%以上の下落することが確定した場合、買増”というものです。
週で5%の下落というと、結構な頻度でありそうですが、バックテストでは年に2回程度。押し目買いの目安という意味では、シンプル&わかりやすいということで採用しています。株価のチェックも週に1回でOKですしね。
直近の下落相場では21年1月21日(金)の終値で▲5%ルールが発動。このタイミングでレバナスの買増を実施しました。
▲5%ルールに基づき買増し&約定しました。
もう数回買い場は来ると想定し、とりあえず積立額の半年分。
風丸さんが仰っていた、
「絶対に正しい買増しルールはないが、買増しルールを決めておくことは正しい」これをモットーに、Myルールに従い淡々と積立継続&買増していきます#レバナス https://t.co/gIWc0SKlxo pic.twitter.com/jG9E1P4Q1g
— あほろ@国際結婚夫婦生活・家計改善ブログやってます (@ajolotote) January 26, 2022
なお、買増をするかどうかは、ご自身の投資余力次第です。間違っても「生活防衛資金」や「短期的に使う目的が決まっている貯金」に手を出してまで、買増をしてはいけません。
また「買増ルールを決めずに、ちょっと下がったので買い増ししてみた」的なもの基本NGです。よほど潤沢な余剰資産があればいいですが、下げ局面でズルズルと買増した結果、本当の暴落時に余裕資金が尽きていた、ということは避けなくてはいけません。
買い増しタイミングがわからない!という方で余裕資金のある方は「積立金額の増額」をするのも一手ですね。
レバナスのオピニオンリーダーの一人であるYoutuberm風丸さんの名言
「絶対に正しい買い増しルールは無いが、買い増しルールを決めておくことは絶対に正しい」
これをしっかり守っていきましょう。
下記記事でも触れていますが、個人的には長期投資を成功させる秘訣の一つは「暴落時買い増しのための余剰資金を用意しておくこと」だと思っています。
本当の暴落時に、ただご自身の資産額が減っていくのを見守るだけなのは精神衛生上よろしくない。狼狽売りにつながってしまう恐れがあります。
逆に買増用の余剰資金を持っていれば、「資金を投入するタイミングが来るかも!」と、暴落時にも前向きに相場と向き合うことができるはず。この違いは想像以上に大きいと思っています。
理論的には資金はなるべく早く市場に投入したほうが期待リターンは高くなる可能性が高いのですが、長期投資を成功させるには「人間の感情」と如何に付き合っていくかが大切ですからね。
【やっぱりこれ】③入金力を増やす努力
インデックス投資の最大の魅力の一つは「やることがない」ことだと思っています。株価が上がろうか下がろうが「自動積立設定」をしていれば、年に数回あるかないかの買増以外、やることは何もありません。
個別株やアクティブ投資をされている方が日々投資と向き合っている時間に、他のことができるわけです。
せっかくならその時間を「自己投資」や「家計の見直し」に当ててみることをおすすめします。
その結果、収入UP&支出DOWN=余剰資金が増えれば、積立金額の増加や買増によりトータルリターンを増やすことができます。
投資のリターンを最大化するために必要なことは、何よりも入金力!ですからね。
長期目的の投資初心者が下落相場でやってはいけないこと3選
逆にこれだけはやってはいけないこと3つにも簡単に触れておきます。
【厳禁】①積立停止&一旦利確し底値が見えたら再開
積立停止は上記の通り絶対NGですが、「一旦利確して、底値が見えたら積立再開しよう」というのもインデックス投資においては厳禁。
(自称)投資上級者の方がTwitterで発信されているのをよく見かけますが惑わされていはいけません。一見、投資の原則=”高値で売って安値で買う”に沿っているので正しいように思えてしまいますが、それはアクティブ投資です。そんなことができる=将来の株価が予想できるのなら、はじめからインデックス投資などせず、トレードをしているはず。まして約定に時間のかかる投資信託でやるべきではありません。
【NG】②積立銘柄の入れ替え
- ハイテク・グロース株のターンは終わり。今後はバリュー株のターン。
- 米国株のターンは終わり。今後は欧州、新興国のターン。
- 株式のターンは終わり。今後は金、原油、小麦等のコモディティのターン
- 仮想通貨のターン
- etc
ちょっと投資関連のSNSやYoutubeを覗けばこんな声で溢れてますよね。
気にせず、自分の決めた銘柄のインデックス投資積立を継続しましょう
もちろん、もしも当初選択していた商品が、手数料が割高なものだったり、分散が足りていないアクティブ色の強い商品だった場合は見直すことは必要です。
そうではなく、目先・短期の成績に目移りしてで銘柄を乗り換えていたら「常に高値づかみをする」ことになってしまいます。税金の繰延効果もなくなります。
こういったことはコアとしているインデックス投資ではなく、サテライト領域とし少額の中で趣味・勉強の範囲でやっていくことが原則ですが、個人的にはこちらもおすすめしません。もちろん、将来投資家(トレーダー)としてやっていくための勉強、とか、趣味として楽しんでやっている、のであればもちろん否定することはありません。
ただ「投資によるリターンを少しでも上げたい」ためなのであれば、個人的には不要かな、と思います。
その資金をインデックス投資にまわし、その時間を入金力(稼ぐ力・貯める力)をあげる努力にまわす方がトータルリターンは大きくなると思っています。
【非推奨】③毎日の口座チェック→含み損益に一喜一憂
それでも心配になってしまう方、いろいろ考えてしまう方は、日々の口座・株価チェックをやめましょう!インデックス投資の場合、見たところでできることはないのですから。
実はコレが一番難しいかもしれませんね(笑)
まとめ
先のことは誰にもわかりませんが、これから米国でQT(量的引き締め。コロナショック後の株高を支えてきた量的緩和の逆)や利上げが始まることを考えると、なにかネガティブなことがあれば更に大きく下げる可能性も少なくないかと思います。
そうであってもなくても、投資を始めた目的に立ち返り、目先の株価の上限には動じず積立投資を継続していきましょう。今回の記事がその一助になれば幸いです。
以上!
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