こんにちは、あほろです。
本日は「TOEIC300点台で海外赴任!半年間でなんとかした英語・英会話勉強法」と題しまして、私の実際の勉強法をご紹介します。必要なテキストは2つのみ!
- 英語の勉強なんて高校/大学受験以来したことがないが、どうしても英語/英会話が仕事で必要になった方
- 急遽、海外赴任が決まったけど、英語全然しゃべれない、どうしよう…
と悩まれている方にぜひご一読いただきたいです!
私は大学受験後、一切英語の勉強をしておらず(大学の基礎教養・必須科目も一度落とした笑)、入社後に受けたTOEICでは300点台。もちろん同期の中で最下層でした。
そんな私が、北米(メキシコ)に赴任し、現地会社の事業管理を任されることに。現地会社の公用語はもちろん英語、何よりアメリカの販売会社との新製品受発注交渉を英語でする必要がありました。新しい業務への不安はもちろんありましたが、それよりも英語がやばい!!
TOEICの点数の通り、大学受験の詰め込み勉強は全て忘れ去りましたが、そもそも「英会話の経験」がほぼなし。唯一の海外経験である友人との大学卒業旅行@ベトナムもボディーランゲージだけで乗り切ったほど。
もちろん今からきれいな文法・発音なんて無理なので、業務上必要な最低限のコミュニケーションが取れることだけを目標に半年間今回ご紹介する勉強法のみ実施しました。
赴任直後は当然苦労しましたが、この勉強法のおかげですぐコミュニケーションを取れるようになり、その経験から今では英会話に対する苦手意識はなくなりました(今でも正しい文法、キレイな発音、豊富な語彙力は全然ありませんが!)
※なんなら英語だけでなくスペイン語も少し話せるようになり、現地で妻まで見つけてしまいましたが笑、その話は後ほど・・・
使ったテキストは定番の「DUO3.0」と「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のみ!
以下、具体的な勉強法をご紹介します。
なお、上記の通り、「TOEICで900点台!」や「綺麗な英語を話せるようになりたい!!」というニーズには答えられない記事ですので悪しからず…
■自己紹介
私は仕事の関係で住んでいたメキシコで、現在の妻と出会い、結婚。今は日本で一緒に暮らしている普通のサラリーマンです。自己紹介については以下記事にまとめておりますので、ぜひご覧ください。
英語勉強の前に「やらないこと」を決める
まず、今回の目的は「短期間で最低限の英会話コミュニケーション力」を身に着けること。したがって「時間がない」。
英語に限らず、新しいことを始めるときにいちばん大切なことは「やらないことを決める」こと。理想を求めるのはその先でOK。
そもそもこの記事を読まれている方は「英語の勉強が好きではない」はずですので、やることは最低限のほうが良いですよね!(←偏見)
私からオススメする「やらないこと」は以下4つ。
①TOEICの点数を上げることは一旦忘れる
②単語力を無作為に増やすことはやめる
③綺麗な発音は一旦諦める
④Writing(スペル)は無視する
それぞれ説明していきます!
①TOEICの点数を上げることは一旦忘れる
日本で英語力を測る一般的なものは「TOEIC」、そのなかでも「Listening&Reading」テストですよね。
誤解を恐れずに言えば、このTOEICの点数が高くても英語はしゃべれません。
「300点台のお前がいっても説得力無いわ」と言われれば全くその通りですので何も言えませんが笑
TOEICのなかでリスニングはもちろん英会話に活かされますが、TOEICのリスニングって少し癖があり試験対策が必要ですよね(逆に言うと試験対策すればある程度の点数が取れちゃう)。
リーディングの能力も重要な英語力ですが、長文読解力や細かい文法の間違い探しは「最低限の英語を使ったコミュニケーション」には不要です。
TOEIC○点UPのための勉強法!みたいなものからは一旦離れましょう。
もちろんTOEICの点数が海外赴任必要条件ならちゃんと点数を取らなくてはいけないので、そのような方は今回の勉強に加えて最低限のTOEIC対策は別途してください!
(保証はできませんが、今回の勉強法をやれば600点以上は取れるハズだと思いますが)
②単語力を無作為に増やすことはやめる
もちろん言語学習で最も大切なのは「単語力、語彙力」です。語彙力を増やす必要性を否定するつもりは全くありません。
ただ、単語力を増やすには時間が必要。付け焼き刃で詰め込んだ単語は自分のものにはならないですしね。
したがって受験勉強でよく使う「ター○ット 〇〇○語!」のような単語帳をイチから覚える!みたいな勉強法はやめましょう。
今回ご紹介するDUO3.0(まあこれも単語帳の1種ではありますが)を使った勉強法で自然と語彙力は増えていきます。
それに加えて仕事で使う専門用語(英訳)や部署に回ってくる英語資料でよく目にする単語や知らなかった単語をメモし、加えていけば十分!
もちろん職種にもよりますが、意外と仕事で必要になる英単語って多くないですよ!(基本の中学英語を除けば、50〜100単語もないんじゃないかな、、、というイメージ)
私の当時の語彙力になかったものでいうと、ConfirmとかInvestigateとかEnhanceとかはよく使いがちでした笑
③キレイな発音は一旦諦める。日本語訛りでも伝わります!
「綺麗な正しい発音」を目指すことは一旦後回しにしましょう。
本当は英会話の勉強でいちばん大切な領域(最初から正しい発音で覚える)ですが、LとRの違いとか、Aの微妙な発音の違いとか、そんな余裕は我々にはありません!
現地に行き、余裕ができたら、現地スタッフと飲みに行きながら教えてもらいましょう!!
日本人は英語コンプレックスから「正しい英語」にこだわる傾向が強い気がしますが、世界共通語である英語、移民国家である米国にはもはや「正しい英語」なんてありません。私にはイギリス訛りとオーストラリア訛りの違いなんてもちろんわかりませんが、ヒスパニック系(スペイン語系)、インド系、中国・アジア系、みんな独特の癖を持っています。
日本語訛り英語だって十分認知されているので恥ずかしがる必要はありません!大丈夫、伝わります。
あ、英語と思い込んでいたカタカナ英語・和製英語はありますので、それは注意しましょう。まあこれも通じなかったときに覚え直せばいいのです!「日本ではみんなこれを英語だと思ってるよ〜Hahahaha」って言っておけば現地スタッフと話題がはずむネタになるので逆にWelcomeです!
④Writing(スペル)は無視する!
TOEICでも不要なので優先度を下げている人も多いと思いますが、Writingは一旦捨てましょう。書かないとどうしても覚えられない!という人はもちろんそれで良いですが、今回おすすめする勉強法は書くことよりも「聞いて・口にだす」ことで覚える・身につける方法。
スペルが曖昧だとメールや資料のときに多少苦労しますが、大丈夫。テクノロジーは進化しており、予測変換で勝手に直してくれる&スペルチェックを入れれば一瞬で直してくれます。
ホワイトボードで書きながら議論するときはスペルミスするとちょっと恥ずかしいですが、意外とアッチの人もスペルミスしますよ笑 我々が漢字間違えたと同じくらいの感覚なので大丈夫です!
英語に限らず会話の基本は聞く、話す
やらないことを決めたら次は最低限やらなくてはいけないことを決めます。
今回の目的は「英語で最低限のコミュニケーション」ですので、シンプルに「聞く、話す」ことができるようになること、これに特化します。
英語に限らず、どの言語でも会話は、聞いて、話すこと、です。つまり
- 相手が言いたいことを理解する
- 自分が言いたいことを伝える
これができればOK!
相手が言ったすべてを聞き取り、書き取る必要はありません。こちらが言いたいことが伝われば、文法的に多少間違っていても・表現や語彙が幼稚でも構わないのです。
避けなくてはいけないのは
- 相手が何を言っているかちんぷんかんぷん
- 話そうとしても何も言葉が出てこない(恥ずかしい・怖い)
こうならないように最低限の「聞く」「話す」力を身につける勉強は「DUO3.0」と「瞬間英作文トレーニング」の2冊のみ、半年で十分に可能です!!
DUO3.0を使った勉強法 【シャドーイング】
※使い込みすぎて汚い写真でごめんなさい!!!w
DUO3.0は英語を勉強したことのある方なら一度は耳にした・手にとったことのある単語帳ではないでしょうか?私は大学受験勉強中に友人から勧められ購入していました。ただ当時は独自の単語勉強スタイルをとっていたため、ほぼ活用せず。
ただ赴任前に改めて英語勉強するに当たりその良さに気が付き、フル活用しました。
その方法は「シャドーイング」です。
シャドーイングとは
シャドーイング(Shadowing)とは、聞こえた文章を追いかけながら真似をして発音する方法です。聞いてから繰り返す”リピートアフタミー” ではなく、ほぼ同時に真似をするので難易度は高いですが、より正しいリズムで英語を聞き取り、話す力が身につきます。
英会話に最低限必要な「聞く」「話す」を同時に勉強できる、今回の目的に合った最適解といえるでしょう。
最初は全くできないと思います。ある程度のリスニング力と文法・単語の理解が必要+英語を話す口になっていないとついていけないからです。
逆に言うと、これができるようになれば会話ができるようになったも同然というワケです!
シャドーイングの効果の例として、洋楽がわかりやすいかもしれません。
洋楽の歌詞って歌詞を全く見ずに聞くと、何言ってるか聞き取れないですよね?
でもテレビやCM等で何度も耳にしていると、なんとなくそれっぽく口ずさめる。
その後歌詞を調べると、意外と簡単な中学英語で訳は理解できる。また、歌詞を見ながらだと、それっぽく歌えることができるはず。
で、歌詞を理解して歌えるようになると、今度は歌詞をみなくても何といっているか聞き取れる・日本語訳も理解できる→英語で歌えるようになっていますよね!
これが耳と口を使う「シャドーイング」のやり方&効果です!
文章は暗記できないけど、歌詞は覚えられる、というあの効果を使っているのです。
DUO3.0を使ったシャドーイング勉強法
用意するもの:DUO3.0(テキスト) + CD「復習用」 ※CDは基礎用もあるので注意
STEP① まずDUO3.0の「復習用」CDをPCに取り込んで、スマホ他でいつでも聞けるようにします。
おすすめのアプリはこちら。もともとはNHKの語学教育ラジオを聞くためのアプリだけあって、聞く速さを簡単に調整できたりリピート機能がついていたりと十分な機能です。
STEP② 最初は0.5倍速位で3周くらい文章を読みながらシャドーイング。最初はついていけない+わからない単語もいっぱいあると思いますが、気にせず3週以上やり通す。ここでは英語を聞く・話す(口に出す)ことに「慣れる」ことが目的ですのでわからないところは飛ばす!洋楽を口ずさむのと同じでそれっぽく声に出していればOKです
STEP ③次は一つのセンテンスをシャドーイングしたらSTOPし、文法的に理解できているか確認。主語、述語(動詞)はどれか、なぜこの順番になっているのか程度の確認でOK。
もしここで中学〜高校初期の記憶が100%抜け落ちていて、DUOの文構成が理解できない!という方は、1冊高校の授業で使っていたはずの「文法書」を引っ張り出して下さい。受験勉強用の色が強い補助的なものではなく辞書みたいな分厚いアレです。これをイチから勉強するのではなく、わからないときに調べる辞書的に使いましょう。もうとっくに捨てたわ!という方は中古ならかなり安く手に入るのでAmazon等でサクッと買ってしまいましょう。
STEP④ STEP③と同時にわからない単語をチェック。ただし、わからないものをすべて覚えようとしないこと!「仕事や日常で使いそうだな」と思うもののみチェックすればOK。あとはシャドーイングのなかで勝手に覚えていくだろう〜くらいの軽い気持ちでOKです。
STEP5⑤ あとは徹底的にシャドーイングを繰り返すだけ!何周かに1回、STEP③と④を挟んで確認を入れましょう。慣れてくれば洋楽と同じ様に文章を理解しながら同時に口ずさめるようになるはずです。
半年、根気強くこれを続ければほぼ文章を暗記(+DUOの奇妙な登場人物の相関関係を把握)できている程のレベルなはず。こうなるとリスニングはもちろん、英語の基本的な構造が頭と体に染み付いていますので、自然と英語が出てくるはずです。
そして、この「自然と英語が出てくる」ようになるのをより助けるのが、もうひとつのテキスト「話すための瞬間英作文トレーニング」です。
話すための瞬間英作文トレーニングを使った勉強法
英会話初心者に必須な能力「言いたいことを中学英語に”瞬時に”置き換える」
英会話初心者に一番必要な能力は「自分の言いたいことを自分の知っている中学英語に瞬時に変換する力」だと、私の実体験から断言します。
目的は「相手に伝える」ことなので、最適な文法・単語とかはいりません。
如何ににその場ですぐに自分の知っている簡易な単語・文法に置き換えて伝えるか、が大事です。
つまり自分の型をつくり、そこに当てはめる。型を多く持っておけばゴールへつながる思考回路も早くなる、ってわけです。
そのトレーニングに最適なのが「話すための瞬間英作文トレーニング」です。
「話すための瞬間英作文トレーニング」をつかった勉強法
■準備物 「話すための瞬間英作文トレーニング」(テキスト)
このテキストは文章で見ると非常に簡単な、舐めてんのか?と思うような簡単な文章で構成されています。「これはペンですか?」レベルから始まります。
でも侮るなかれ。
最初は自分でも信じられない平易な文章が、すぐには英語として出てこないと思います。
例えば、
「彼女はお金をいくら持っていますか?」
これをすぐに英語で口に出すことができますか?
正解は
「How much money does she have?」
文章で”見て”しまうと、当たり前、簡単なのですが、すぐ口に出せない人もすくなくなかったのではないでしょうか?
慣れれば(すぐ慣れます)、「How much(many) 〇〇」と「一般動詞の疑問文(do,does)」という”2つの型にはめればいいな”、と瞬時に頭で回路がつながるようになるので、そのトレーニングです、
勉強法はテキスト推奨に近い、下記手順でOK。
①平易な日本語の文を読む・聞く
②瞬時に頭で英作文にし、口に出す
③正解を確認
④繰り返す
これだけです。今回も口に出す、が超大事。今までの英語勉強のように、文章で見て書きながら考えるのはNG。頭で考えて、すぐ口に出すことが大事です。反射力が鍛えられますし、口に出すことでその「文章の型」が自分に定着していきます。
文章として”見て”しまうと、本当に簡単な英文なのですが、最初はこれが意外と出てこない。
これも何度も繰り返してほしいですが、文章を覚えるまでやり込む必要は無いと思います。あくまでも「自分の言いたいことに瞬時に起きかえる」ことが目的なので、極端な話、正解はこのテキスト通りじゃなくていいのです。
瞬時に英語の文が出てくるようになったな、と感じられるように慣ればDUOに集中してOKです!
最後は「少しの勇気とオープンマインド」
ここまでしっかりやりきれば英語を聞く・話す「能力」は確実に身についているはず。
最後に必要なのはコミュニケーションに実は一番必要な要素「少しの勇気とオープンマインド」です。
小学校を転校したことを想像(思い出)してみて下さい。
転校生が友達をつくるために必要なことは、心を開いて勇気を持って話しかけること、ですよね。
英語も同じです。
自分は英語が苦手だから、とか、正しい英語になっているか・伝わるか不安、とか負い目を感じて、心を閉ざしていては絶対にコミュニケーションは取れません=英語は話せません。
間違っていいんです。
文法や発音が変でも、伝わります。相手は気にしていません。
最初は多少演技でも構いません。心を開いて積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
一ヶ月も続ければ、演技でなく、自然と会話できるようになり、英語への苦手意識もなくなっているはずです!
できれば赴任前に、外国人と英語で話す機会を何度か持ってみるといいですね。手っ取り早いのは英会話スクールに短期申し込みすることですが、お金もかかるので、会社内にいる日本に出向している外国人社員がいれば捕まえて話してみるとかもいいですね。
まとめ
最後にまとめです!
- 短期間で最低限英語でのコミュニケーションを取るために磨くべきは「聞く力」と「話す力」
- まずはやらないことを決める。私は以下4つをやめました
①TOEICの点数を上げること
②単語力を無作為に増やすこと
③綺麗な発音
④Writing(スペル)
- DUO3.0での「シャドーイング」と話すための瞬間英作文トレーニングでの「簡単な文章に変換する力」の能力向上に特化!
- 最後は「オープンマインドと勇気」が大切!
人間、追い込まれて本気をだせばなんとかなるもんです!
私はこの半年間のトレーニングで、赴任期間、英語でのビジネス交渉をやりきることができましたし、帰国後も海外との重要な取引を任されるポジションに着くことができました。
皆様の英語・英会話勉強の一助になれば幸いです。
以上!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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